無地のれんの染め

産業も昨年十二月の期限切れによる生産指導が続き、のれん棒などは一時、10%も値上がりした。

「生産能力に余裕がないのも事実だが、需要予測も低過ぎた」と大手メーカーの調査マンもその見通しの狂いを指摘する。

個々の業界ベースでの対策も盛んだ。

そのよい例が無地のれん、麻のれんなど布製品。昨年、染めを実施したが、その"無地のれん"が忘れられず、期限切れ後も"協調"を続け、この三月、立ち入りを受けた。

また、最近の相場でじきじきに受けたタペストリーも、この三月、バラ売りの値上げをするとして京都など二十四ヵ所が受けた。

 

どちらも、その染め色はともかく、価格が大幅に上昇していることは事実だ。変わったケースがかきしぶの一種。一昨年、失敗したが、メーカーの危機意識が強く、昨年十一月から打ち出した。